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岡本守弘の永遠なるテーマ、それが" Big Forest=大きくなった自然 " である。

 

絵を描き始めた頃、自分の方向性を模索探究し続ける日々を送っていたある日、

真言密教の開祖である空海(西暦774~835)の生涯を知り、

高野山や京都の東寺で、その遺構に触れる機会に恵まれた。

 

厳かな講堂内にある立体曼荼羅の不動明王を見て、その彫像の牙から、

以前より飼育していたクワガタの牙が思い起こされた。

 

そこに私の想像力を刺激する源を発見し、

生命や宇宙との関わりへのインスピレーションが刺激されて

極彩色とオーガニックな自然の色使いをブレンドさせた独自のスタイルの基が誕生したのだ。

 

作品に描く”樹(=曼荼羅)”の中には、未熟な生命の象徴であるクワガタの蛹(さなぎ)を示し、

それは不動明王が存在することの現れでもあり、杜(=宇宙)”をテーマとした作品制作が始まった。

 

巨樹の割れ目を”Forest”の象徴として表現し、

その中に息づく蛹を”大きくなった自然=Big Forest”として描き続けている。

 

 

Big Forest

〜大きくなった自然〜

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